プロバイダ選びで気になった「IPv6」のアレコレを整理する

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プロバイダの3年縛りがようやく解けました。乗り換え先を検討していたら「IPv6」というキーワードがやたらと目に付きます。コレ何なん? ド素人なりの理解力で整理してみました。

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情報のやり取りには「住所」が不可欠

インターネットでデータをやり取りするには、どこからどこへデータを送るかを明らかにする必要があります。このとき利用するのが「IPアドレス」。いわばインターネット上の住所です。

スマホ、PC、タブレット、Wi-Fiルーター、各種サーバーなど、インターネットに繋がる機器は必ずIPアドレスを持っています。

住所不足の危機が迫る

IPアドレスの主な規格は「IPv4」と「IPv6」の2種類があります。これまで主流だったIPv4は古い規格で桁数が少ない。つまり、IPv4で作れるインターネット上の住所の数には限界があると。この先、インターネットを使う機器が増えれば住所不足の恐れがあるんですんね。

IPv6にすれば住所不足は解決

一方、「IPv6」という新規格なら、インターネット上の住所はほぼ無限に作れます。そのため、住所不足の心配はありません。

プロバイダやWi-Fiルーターを選ぶときは、IPv6に対応したものを選べば安心なんですね。なお、スマホやタブレット、PCはIPv6に対応している機器が多いので、とくに意識する必要はありません。

接続時の「関所」問題

ところでインターネットには、住所の問題とは別に、スピードの問題もあります。インターネットのスピードを左右する要素はいくつかありますが、ここでは接続方法に注目します。

主な接続方法は「IPoE」と「PPPoE」の2種類です。両者の違いは、途中に「関所」があるかないかです。関所があるのがPPPoEで、関所がないのがIPoEです。PPPoEはいちいち関所で認証するのでスピードは遅くなります。一方、関所がないIPoEは認証の手間がないのでスピードは速くなります。

住所の規格と接続方法の関係

住所の規格と接続方法の組み合わせをまとめると、下記の表のようになります。

規格と接続方法住所スピード
IPv4 PPPoE不足遅い
IPv6 PPPoE潤沢遅い
IPv6 IPoE潤沢速い
IPv4 IPoEなしなし

ご覧の通り、住所枯渇の影響を受けず、スピードが速いのは「IPv6 IPoE」です。プロバイダやWi-Fiルーターを選ぶときは「IPv6 IPoE」に対応したものを選べばいいということになります。

IPv6もIPv4もどちらも使えるようにする

ところが、これだけでは不都合が起こります。

IPv6は神だからと、あるプロバイダがIPv6にのみ対応したとします。この場合、このプロバイダの利用者は、IPv4にしか対応していないWebサイトは見られません。インターネット上の住所の規格が違うからです。

実際は、IPv4にしか対応していないWebサイトはゼロではないため、当面の間はIPv6もIPv4も、どちらのWebサイトも見られるようにしておかないと不便で仕方がありません。

そこで登場したのが「IPv4 over IPv6」という方法です。IPv6の上でIPv4を使えるようにする力技。プロバイダが「IPv4 over IPv6」に対応していれば、IPv6もIPv4も、どちらのWebサイトも見られます。

最適解は「IPv6プラス」

ということで、現時点での理想的な組み合わせは「IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6」ということになります。「IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6」に対応しているプロバイダなら、将来的な住所枯渇問題に左右されず、あらゆるWebサイトをサクサク見られます。ちなみにこの名前、あまりに長ったらしいので「IPv6プラス」などとも呼ばれています。

プロバイダやWi-Fiルーターを選ぶときは「IPv6プラス(=IPv6 IPoE + IPv4 over IPv6)」に対応したものを選べばいいんですね!

さてと、IPv6プラスに対応したプロバイダを探そうかな。それとWi-Fiルーターも書い直さなくちゃ(^-^;

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