先日、とあるWi-Fiスポットに行きました。我が愛機「ASUS Chromebook Flip C101PA」でWi-Fiに繋ごうとしたんですが、アクセスポイント自体がC101PAから見えません。どぼぢで?
各周波数帯で使えるWi-Fiの規格
Wi-Fiは2.4GHzと5GHzという2つの周波数帯で使えます。各周波数帯で使える主なWi-Fi規格は以下のようになっています。
規格/周波数帯 | 2.4GHz | 5GHz |
IEEE802.11a | – | ○ |
IEEE802.11b | ○ | – |
IEEE802.11g | ○ | – |
IEEE802.11n | ○ | ○ |
IEEE802.11ac | – | ○ |
C101PAは上記すべてのWi-Fi規格に対応しています。そのため2.4GHzと5GHz、どちらの周波数帯で提供されているアクセスポイントでも利用できるんですね。
C101PAの対応Wi-Fiチャンネル
一口に「Wi-Fiに繋ぐ」と言っても、実は端末とアクセスポイントが同じチャンネルを使っていないとWi-Fiに繋がりません。
2.4GHz帯は要注意
2.4GHz帯には1〜14までのチャンネルがあります。IEEE802.11bで使えるチャンネルは1〜14で、IEEE802.11gで使えるチャンネルは1〜13です。C101PAの対応チャンネルを調べたところ2〜11となっていました。
チャンネル番号 | 中心周波数 | IEEE802.11b | IEEE802.11g | C101PAの対応 チャンネル |
1 | 2412MHz | ○ | ○ | × |
2 | 2417MHz | ○ | ○ | ○ |
3 | 2422MHz | ○ | ○ | ○ |
4 | 2427MHz | ○ | ○ | ○ |
5 | 2432MHz | ○ | ○ | ○ |
6 | 2437MHz | ○ | ○ | ○ |
7 | 2442MHz | ○ | ○ | ○ |
8 | 2447MHz | ○ | ○ | ○ |
9 | 2452MHz | ○ | ○ | ○ |
10 | 2457MHz | ○ | ○ | ○ |
11 | 2462MHz | ○ | ○ | ○ |
12 | 2467MHz | ○ | ○ | × |
13 | 2472MHz | ○ | ○ | × |
14 | 2484MHz | ○ | × | × |
つまりC101PAは2〜11chで提供されているアクセスポイントにしか繋がらないんですね。
今回オレが訪れたWi-Fiスポットは運悪く13chのみでサービスを提供していました。そのため13chに対応していないC101PAからはアクセスポイント自体が見えなかったようです。そうなると当然Wi-Fiは使えません。
5GHz帯ならほぼ繋がる
5GHz帯には以下のようなチャンネルがあります。C101PAの対応チャンネルを調べたところ36〜165となっていました。
チャンネル番号 | 中心周波数 | C101PAの対応 チャンネル |
34 | 5150MHz | × |
36 | 5180MHz | ○ |
38 | 5190MHz | ○ |
40 | 5200MHz | ○ |
42 | 5210MHz | ○ |
44 | 5220MHz | ○ |
46 | 5230MHz | ○ |
48 | 5240MHz | ○ |
52 | 5260MHz | ○ |
56 | 5280MHz | ○ |
60 | 5300MHz | ○ |
64 | 5320MHz | ○ |
100 | 5500MHz | ○ |
104 | 5520MHz | ○ |
108 | 5540MHz | ○ |
112 | 5560MHz | ○ |
116 | 5580MHz | ○ |
120 | 5600MHz | ○ |
124 | 5620MHz | ○ |
128 | 5640MHz | ○ |
132 | 5660MHz | ○ |
136 | 5680MHz | ○ |
140 | 5700MHz | ○ |
149 | 5745MHz | ○ |
153 | 5765MHz | ○ |
157 | 5785MHz | ○ |
161 | 5805MHz | ○ |
165 | 5825MHz | ○ |
つまりはC101PAは、5GHz帯で提供されているアクセスポイントならほぼすべて繋がるということです。
C101PAの対応Wi-Fiチャンネルの調べ方
C101PAで「Chrome」ブラウザを開く。
↓
アドレスバーに「chrome://system」と入力し、Enterキーを押す。
↓
「システムについて システム診断データ」の画面が開いたら一番下までスクロールし「wifi_status_no_anonymize」の項目を「展開」する。
↓
「Survey data from mlan0」>「frequency」>「****MHz」を見る。この「****MHz」の部分がC101PAの対応するWi-Fiの周波数のようです。「****MHz」は複数あります。これをチャンネルの周波数帯に当てはめるとC101PAの対応チャンネルが分かります。
C101PAが繋がったWi-Fiスポット
C101PAが実際に繋がったアクセスポイント=Wi-Fiスポットは以下の通りです。
セブンスポット
- SSID:7SPOT
- チャンネル:未確認
LAWSON Free Wi-Fi
- SSID:LAWSON_Free_Wi-Fi
- チャンネル:ch1、ch60
d Wi-Fi
- SSID:0000docomo
- チャンネル:ch6、ch11
AEON FOOD STYLE
- SSID:daiei_AEON_FOOD_STYLE
- チャンネル:ch1、ch6、ch11
フレスポひばりヶ丘
- SSID:frespo
- チャンネル:ch1、ch9、ch40、ch44
勤務先の事務所
- SSID:内緒w
- チャンネル:ch44
C101PAが繋がらなかったWi-Fiスポット
ヤオコー Free Wi-Fi
- SSID:YaokoFreeNET
- チャンネル:13ch
ヤオコーお客様相談室に問い合わせたところ以下のような回答をいただきました。
「ヤオコー Free Wi-Fi」は2.4GHzの13chに設定してあります。理由は、社内のネットワーク設計上、他の無線端末などが使用しているネットワーク帯と混線しないように配慮しているためです。恐れ入りますが現状では他のチャンネルへの変更も難しい状況です。
ヤオコー Free Wi-Fiは13chのみで提供されているためC101PAからは使えませんでした。
ウエルシア
- SSID:Welcia_Freewifi
- チャンネル:13ch
ウエルシアのWi-Fiも13チャンネルのみで提供されているためC101PAからは使えませんでした。
各Wi-Fiスポットが提供しているチャンネルは「WiFi Analyzer」で確認しました。
参考にさせていただいたページ
この記事を書くにあたって以下のページを参考にさせていただきました。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
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