BROMPTONの折りたたみ方を図解します

自転車

BROMPTONの自転車は、初めての人でも簡単かつスピーディーに折りたためるのが、大きな魅力の1つとなっています。

ところでこの折りたたみ機構、一体どういう仕組みになっているんでしょうね?

言われたことを鵜呑みにしていると応用が利かないので、頭の中を整理してみます。

スポンサーリンク

折りたたむのは全部で5カ所

BROMPTONは、後輪→前輪→サドル→ハンドル→左ペダルの順に折りたたみます。つまり、出っ張っている部分すべてです(^^;;

それでは順番に見て行きましょう。

BROMPTONの左側に立つ

まずはBROMPTONの左側に立ちましょう。これが基本姿勢です。

BROMPTONにはキックスタンドは付いていません。BROMPTONが倒れないように、右手でサドルを、左手で左ハンドルを、それぞれ軽く握ります。

後輪を折りたたむ

最初に後輪を折りたたみます。

後部の黒いレバーを…

サドルの下の方を見て下さい。小さな黒いレバーがありますよね? コレを…、

右手でつまんで…

黒いレバーをつまむときは、BROMPTONの右側からアクセスします。

前方に傾けて…

小さな黒いレバーを前方に傾けると、後輪のロックが外れます。右手はそのままにします。

ハンドルを少し左に切ってから…

やることが多いですが、焦らずに行きましょう。

まず左の脇を締めるような感じで、左手を軽く手前に引きます。つまりハンドルをちょっと左に切った状態にします(1)。

こうすることで、後輪を折りたたんだときに前輪とぶつかるのを防ぎます。後輪を勢いよく折りたたむと、最悪の場合、前輪の泥除けがパキッと割れます。それを防ぐためにも、ハンドルをちょっと左に切っておく必要があるんですね。

後輪を持ち上げて…

右手は黒いレバーを前方にしたまま「エイヤッ!」という感じで、けっこう勢いよく持ち上げます。このとき後輪の泥除けが地面に擦れるかもしれませんが、ドンマイです(前の画像の2)。

すると後輪部分がブラ〜ンとなり、その勢いで振り子のように前方に行こうとします(前の画像の3)。

後輪を潜り込ませれば…

そのまま後輪を前方へ振るようにして、メインフレームの下に潜り込ませます。くどいですが、ハンドルは左に切っておきましょう。

後輪の折りたたみが完了!

持ち上げている右手を下ろすと、BROMPTONはちょうど「お座り」のような格好になります。これで後輪の折りたたみは完了です。

お座りさせたら、両手はBROMPTONから離しても構いません。普段はこの状態で駐輪できます。車体は安定しているので、そこそこの強風でも倒れませんよ。

余談ですが、タイヤに空気を入れるときは、この「お座りスタイル」になるまでBROMPTONを開いた方が作業しやすいです。お座りにスタイルになると、前後のタイヤを自由に回せるので、バルブの位置を調整しやすいんです。

前輪を折りたたむ

次に前輪を折りたたみます。

ペダルの位置を調整する

あらかじめペダルの位置を調整して、前輪を折りたたんだときにジャマにならないようにします。

左のペダルを一番上まで持ってきてから、やや前に傾けるぐらいがベストポジションです。

メインフレームの黒いツマミを…

メインフレームの左側に黒いツマミがあります。コレを…、

左手でつまんで…

左に回して…

黒いツマミを反時計回りにクルクル回していくと、メインフレームがパカッと2つに分かれます。

BROMPTONの首を左手で握って…

メインフレームが2つに分かれたら、BROMPTONの「首」のあたりを左手で右側から握ります。

前輪を持ち上げて…

ここもちょっとやることが多いんですが、焦らず行きましょう。

BROMPTONを「ウィリー」みたいにします。右手をサドルに添え、軽く後ろに倒す(1)と、前輪が簡単に持ち上がります(2)。

右にずらして…

すると、前輪は自然に後ろへ行こうとします(前の画像の3)。

後ろへ持って行って…

左手で前輪をさらに後ろへ持っていきます。

ピッタリくっ付けて…

前輪と後輪がピッタリくっ付くようにします。

前輪を下ろして…

前輪が後輪にピッタリくっ付いたら、左手を下ろしてウィリーをやめます。

フックを引っかければ…

前輪の左側に付いている黒いフックが、後部右側のフレームに引っかかっていることを確認しましょう。

前輪の折りたたみが完了!

前輪を折りたたむと、このような格好になります。

この格好では不安定

ちなみにこの格好になると、後輪はロックされます(=後ろのブレーキがかかった状態になる)が、前輪はロックされずに回ります。また前輪部分は本体に固定されておらず、不安定です。この格好でBROMPTONをアレコレいじくり回すのは避けた方が無難ですよ。

ハンドルを折りたたむ

BROMPTONを完全に折りたたむ場合は、ハンドルとサドル、どちらを先に折りたたんでも構いません。

BROMPTONを引っ張って歩きたい場合は、ハンドルは折りたたまずに、サドルを下げるだけでオーケーです。

ハンドル下の黒いツマミを…

左手でつまんで…

左に回して…

黒いツマミを反時計回りにクルクル回します。

ハンドルがブランとしたら…

黒いツマミを回していくとロックが外れ、ハンドルがパカッとなってブランとします。

ハンドルを勢いよく振り下ろすと…

ハンドルをちょっと勢いよく振り下ろします。

ハンドルの折りたたみが完了!

すると、ハンドル自体の重みでフックがひっかかり、パチッと固定されます。これでハンドルの折りたたみは完了です。

ちなみにこの格好になると、後輪に加え、前輪もロックされます(=ブレーキがかかった状態になる)。

サドルを下げる

サドル下の黒いレバーを…

ハンドルはすでに折りたたんであります。このイラスト、気にしないで下さいね(^^;;

左手でつまんで…

後ろに引き起こして…

サドルをストンと落として…

サドルを一番下までストンと落とします。

黒いレバーを戻せば…

前輪の折りたたみが完了!

サドルを一番下まで下げると、すでに折りたたんである前輪部分がロックされ、本体から離れないようになります。つまり、この状態にすれば、ハンドルを握ってBROMPTONを引っ張って移動できるということです。

ペダルを折りたたむ

最後にペダルの位置を微調整しつつ、左のペダルを折りたたみましょう。

右のペダルを下まで回し…

タイヤに当たったら止める

右のペダルを下の方に回して、タイヤに当たったら止めます。これが右ペダルの収納姿勢です。右のペダルは折りたためません。

左手で左のペダルをつかんで…

左ペダルの真ん中を押し上げて…

左ペダルの真ん中あたりを押し上げます。

押し上げる

そのまま押し上げて、縦にします。

端っこを押し込んで…

あるいは左ペダルの端っこを押し込むようにします。

縦にする

そのまま引っ張り上げて、縦にします。

これで、玄関先の壁にもピッタリとくっ付けて収納できます。輪行袋に入れる際にもペダルが邪魔になりません!

すべての折りたたみが完了!

すべての折りたたみが完了すると、このようにコンパクトになります。

持ち歩ける

BROMPTONの折りたたみは、慣れれば10秒もかかりません。YouTubeなんかで「いかに早く折りたためるか自慢選手権」みたいなのを見かけますが、慣れるまでは、ゆっくりと丁寧にやった方がいいですよ。焦っていいことは何1つありませんし、誰もトクしません。最悪の場合、自転車か自分の身体か、あるいはそのどちらをも痛めることになりかねません。自戒を込めて、慣れるまではゆっくりやりましょう!

コメント

タイトルとURLをコピーしました