骨折して分かったヘルプマークのありがたみ

カラダ

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背骨が折れたことで初めて分かったことがたくさんあるのですが、そのうちの1つが、

走行中の電車内で普通に立っていられない。

というものです。

つり革につかまっていないときは余裕でNGですが^^;、たとえつり革につかまっていたとしても、両足をグッと踏ん張れないため、普通に立っていられないんです…。なので、ラッシュ時は軽くパニクります…。

そんなわけでオレは、電車に乗るときは必ず「ヘルプマーク」なるアイテムをカバンにぶら下げております。

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ヘルプマークは無料で貰えます

ヘルプマークは、

外見からは分からなくても、援助が必要な方が身につけるマーク

です。

サイズ的にはスマホよりもちょっと小さめで、赤い名札みたいなゴムでできています。

助け合いのしるし ヘルプマーク

ヘルプマークが貰える場所は、都営地下鉄各駅の駅務室や、ゆりかもめ(新橋駅、豊洲駅)の駅務室、都立病院などです。

オレの場合は、親切な友人が、わざわざ都営地下鉄の駅務室まで行ってヘルプマークを貰って来てくれ、入院中に届けてくれました。おかげで退院のときは本当に心強かったです。

ヘルプマークを見たら席を譲ろう

ヘルプマークの機能は、

援助や配慮を必要としている方々が、そのことを周囲の方に知らせることができる

というものです。

平たく言えば、

電車の中でヘルプマークを付けている人を見かけたら、座席を譲るなり、座席を譲るような素ぶりを見せて下さいね。

ということです。

ヘルプマークの活躍の場は、電車の中に限りません。

例えば、ヘルプマークを付けている人が街角で辛そうにしていたら、

大丈夫ですか?

と一声かけるだけでも全然いいんです。

こうしたちょっとした気持ちが、弱っている身には、どんだけありがいたことか!

特にオレみたいに、

パッと見、普通に見えるんだけど、実は背骨、折ってますんで…。

…みたいな人にとっては、ヘルプマークって涙が出るほどありがたいアイテムなんですわ。

実際、オレは退院したばかりの頃、電車で席を譲ってもらってジンときました。

オシャレなメガネのお兄さんに、管理職ふうのスーツのおじさん。

ヘルプマークを目ざとく見つけてくれたばかりか、オレみたいなチンケなオッサンにわざわざ席を譲ってくれて、本当にありがとう!

オレも背骨が完治したら、ヘルプマークを付けている人たちに配慮できる、あなたたちみたいな人間になりたい!いや、なります!

一寸先は…?

と、こんなふうに熱く語っても、

あ、でもボク、どこもケガしてないんで、関係ありませんし。

と、心の中でマイルドにこの話題をスルーしてる人もいることでしょう。

でもね、今は何ともなくても、明日、来週、来月どうなってるかなんて誰にも分かりまんよ。

身体のことは、他人事ではないんです。

困ったときはお互いさま

それにしても、駅の階段に、エレベータの設置場所、横断歩道を渡り切るまで時間設定などなど…。数え出すとキリがありませんが、

世の中って「身体も心もノープロブレムな人々」を前提に設計してあるんだなぁ〜。

と、背骨を折って、つくづくそう感じました。

背骨を折る前は、世の中がこんなにも不便で、しかも心細いものだとは想像してもみませんでしたからね…。

だからと言って、みんながみんな、問題のある体になれ!と言ってるわけじゃありません。

大事なのは、ちょっとした想像力と「困ったときはお互いさま」の精神なんでしょうね。

幸い今はたまたま弱者じゃないけど、弱者になった気持ちを想像すれば、弱者に対してどう接すればいいかが、少しは分かるはずです。

誰だって突然、弱者になる可能性はあります。

ヘルプマークに限らず、マタニティマークのようなアイテムを身に付けている人が困っているのを見かけたら、

大丈夫ですか?

と一声かけてあげて下さい。

たったそれだけのことですが、それが大きな助けになります。

よろしくお願いします!

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