以前、このブログの健康診断を行ないました。
その結果、以下のような指摘を受けてしまいました。
いま使っているPHPは古い…
PHPは「PHP: Hypertext Preprocessor」の略で、Web開発に適した汎用プログラミング言語なんですね。このブログが使っているPHPのバージョンは「7.2.27」なんですが、どうやらこれだと古いということのようです。フム。「サイトが古いバージョンのPHP(7.2.27)を実行しています」を押して詳細を確認してみましょう。
どうすればいいか確認する
すると、より詳しい説明を表示できます。それによるとどうやらPHPのバージョンをアップデートすればいいようです。それにより、ブログのパフォーマンスとセキュリティの向上が期待できるんですね。でも具体的にどうすればいいのか? よく分からないので「PHPの更新についてさらに詳しく」を押してみます。
公式サイトの手順に沿って作業する
すると、WordPress.org公式サイトの日本語サポートページが開きます。このページに書いてある手順に沿って作業してみましょう。
ブログデータをバックアップする
画像やテーマ、プラグインをバックアップする
アップデート作業をする前に、まずはこのブログのデータをバックアップします。全部で4種類あります。
まず「FileZilla」をいうMac向けアプリを使って、以下の3種類のフォルダをまるごとバックアップしました。
- wp-content>pluginsフォルダ内のファイルすべて
- wp-content>themesフォルダ内のファイルすべて
- wp-content>uploadsフォルダ内のファイルすべて
バックアップと言っても、必要なファイルをMacにダウンロードするだけです。とくに難しくはありませんよ。
データベースをバックアップする
続いて、SQLデータベースの内容をバックアップします。このブログがお世話になっている「ネットオウル」という会社の「スターサーバー」のマイページにログインします。その後「サーバー管理ツール」の「データベース設定」から「phpmyadmin」にログインし、このブログのSQLデータベースをエクスポートしてMacに保存しました。
エクスポートする際にチェックを付けたのは上の画像の2カ所のみです。その他の欄は初期値のままでオーケーです。
Macに保存する際のファイル名は、先頭に日付を追加して「2020_04_19_****_wp1.sql」のようにしておきました。
ブログデータのバックアップはこれでおしまいです。
ブラウザで動くファイルマネージャーは使わない
ちなみにスターサーバーにはブラウザ上で動く「star.ne.jp FILE MANAGER Ver1.1」というファイルマネージャーがあります。当初はこのツールでバックアップを取ろうとしたんですが、フォルダごとまとめてダウンロードするやり方があるのかないのか、調べてもよくわからなかったため、結局このツールは使いませんでした。
サーバーが最新のPHPに対応しているか確認する
そもそもこのブログを運営しているサーバーは最新の「PHP バージョン 7.3」に対応しているんでしょうか? このブログはネットオウルのスターサーバーで運営しています。ネットオウルの公式サイトによると、スターサーバーはすでにPHP 7.3に対応しているようです。
テーマやプラグインの互換性を確認する
念のため、このブログで使っているテーマやプラグインは最新のPHPでもちゃんと動作するのか? PHPをアップデートする前にしっかり確認しておいた方が安心できます。テーマやプラグインの互換性はどうやら「PHP Compatibility Checker」というWordPress向けのプラグインを使って確認するのがよさそうです。
2020年7月3日現在、PHP Compatibility CheckerはPHP 7.3までにしか対応していません。PHP 7.4での互換性を確認したい人は、PHP Compatibility Checkerのアップデートを心待ちにしましょう。
互換性確認用プラグインをインストールする
互換性確認用プラグインを有効にする
「スキャンを開始」する
「サイトをスキャン」する
「PHPのバージョン」を「PHP 7.3」にしてから「サイトをスキャン」を押します。
しばし待つ
このブログの場合は5分ちょっとかかりました。
スキャン結果を確認する
今回は「Revive Old Posts」というプラグインのみが「エラー」になりました。また、このブログが使っている「Cocoon」というテーマは「警告」になりました。
エラー内容を確認する
「Revive Old Posts」のエラー内容を開いてみると、Facebook絡みの何かが問題になっているようだということが分かります。
スキャン結果をダウンロードする
念のためスキャン結果をテキストファイルでダウンロードしておきます。
すべてのスキャン結果を確認する
すると「report.txt」というテキストファイルがMacにダウンロードされます。このテキストファイルを開いて「Cocoon」に対する警告内容も確認してみました。どうやら致命的なエラーはなさそうです。このまま作業を進めることにしました。
エラーになったプラグインは「停止」する
「Revive Old Posts」は互換性チェックでエラーになりました。「プラグイン」の管理画面を手動で開いて「Revive Old Posts」を「停止」しておきましょう。
エラーになったプラグインを「停止」できた
互換性確認用プラグインを「停止」する
また、互換性チェックに使った「PHP Compatibility Checker」自体も「停止」します。
互換性確認用プラグインを「削除」する
念のため「PHP Compatibility Checker」は削除しておきます。
「OK」を押す
互換性確認用プラグインを削除できた
これでようやくPHPをアップデートする準備はすべて整いました!
PHP 7.3にアップデートする
いよいよPHPをアップデートします。PHPのアップデートはレンタルサーバーで行ないます。今回はネットオウルの「スターサーバー管理ツール」にログインしてPHPをアップデートします。
「PHPバージョン設定」を押す
スターサーバーにログインしたら、左側のメニューの中にある「PHPバージョン設定」を押します。
対象ドメイン名を「選択」する
画面が変わったら、PHPのバージョンをアップデートするドメイン名を「選択」します。
現在のPHPのバージョンを確認する
今回アップデートするドメイン名のバージョンは「PHP 7.2.27」となっています。
「PHPバージョン(確認)」を押す
「設定」のリストの中から「PHP 7.3.14(推奨)」を選択し「PHPバージョン(確認)」を押します。
「PHPバージョン設定(確定)」を押す
「変更後のバージョン」が「PHP 7.3.14」になっていることを確認してから「PHPバージョン設定(確定)」を押します。
変更後のバージョンを確認する
「変更後のバージョン」が「PHP 7.3.14」になっていれば、PHP 7.3へのアップデートは成功です。
ブログがちゃんと動くか確認する
最後にこのブログを表示・編集したり、WordPressのダッシュボードにログインしたりして不具合がないか確認します。今のところとくに問題はないようです。事前の互換性確認で警告が出ていたCocoonも問題なく動いています。
エラーになったプラグインも実はセーフ?
その後、PHPの互換性チェックでエラーになった「Revive Old Posts」というプラグインについて、WordPress.org内のサポートフォーラムを調べてみました。
すると、同プラグインの作者グループのメンバーであるUriahs Victorさんがコメントを書き込んでいました。それによると「Revive Old Posts」はPHP 7.3でもとくに問題なく動いているとのこと。詳細は分かりませんが、どうやらFacebookのAPIラッパーが関係しているようです。このブログはFacebookへの自動投稿は使っていません。もしかしたらちゃんと動くかも?
そこで実際に「Revive Old Posts バージョン 8.5.6」を有効にして使ってみましたが、今のところPHP 7.3で問題なく動いていますよ!
これでスッキリしました(^ ^)
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