格安SIMの「LIBMO」を使っているAさんから、こんな相談を受けました。
毎月けっこう電話をかけるんですよね。電話賃、もっと安くなりませんか?
LIBMOの音声通話オプションて?
LIBMOの通話料金を安くするには、有料の音声通話オプションを付けるしかありません。LIBMOの音声通話オプションは以下の3種類から選べます。
- 10分かけ放題
- かけ放題ダブル
- 通話パック30
それぞれの内容は以下のようになっています。
10分かけ放題
月額料金は850円。1通話あたり10分以内の国内通話が何度でもかけ放題になります。
かけ放題ダブル
月額料金は1300円。1通話あたり10分以内の国内通話が何度でもかけ放題になります。さらに国内通話上位3位の通話料は自動的に無料になります。
通話パック30
月額料金は880円。合計30分までの通話料が無料になります。
Aさんの場合は一体どれがいいんでしょうか? 試算してみました。
過去の通話時間と支払った通話料
AさんがLIBMOを契約してから現在まで5カ月が過ぎました。各月の通話時間と、実際に支払った通話料は以下のようになっています。
- 1月:通話時間58分、通話料2640円
- 2月:通話時間50分、通話料2740円
- 3月:通話時間50分、通話料2740円
- 4月:通話時間1時間2分、通話料3260円
- 5月:通話時間22分、通話料1300円
毎月1時間ぐらい通話して、通話料は2600円ぐらいかかっている感じですね。
10分かけ放題にすると毎月2000円節約できそう
通話明細を整理する
各月の通話明細を10分かけ放題の内容に当てはめると以下のようになります。
- 1月:10分以内の通話24件、10分よりも多い通話1件(12分超過=40円)
- 2月:10分以内の通話47件、10分よりも多い通話0件
- 3月:10分以内の通話27件、10分よりも多い通話0件
- 4月:10分以内の通話18件、10分よりも多い通話2件(13分超過=60円、15分超過=100円)
- 5月:10分以内の通話11件、10分よりも多い通話0件
Aさんの場合、通話件数自体はそこそこありますが、ほとんどが10分以内の通話です。10分よりも多い通話は5カ月間でわずか3件しかありません。
10分かけ放題にした場合の通話料
10分かけ放題にした場合の通話料は以下のようになります。
- 1月:月額850円+超過分40円=890円
- 2月:月額850円+超過分0円=850円
- 3月:月額850円+超過分0円=850円
- 4月:月額850円+超過分60円+超過分100円=1010円
- 5月:月額850円+超過分0円=850円
10分かけ放題にすると、毎月の通話料は900円ぐらいに抑えられることが分かります。
節約できたであろう金額
実際に支払った通話料から、仮に10分かけ放題にした場合の通話料を差し引くと、毎月いくら節約できたハズかが分かります。
- 1月:2640円ー890円=1750円の節約
- 2月:2740円ー850円=1890円の節約
- 3月:2740円ー850円=1890円の節約
- 4月:3260円ー1010円=2250円の節約
- 5月:1300円ー850円=450円の節約
もしも10分かけ放題のオプションを付けていたとしたら、毎月だいたい2000円ぐらい節約できたことになります。かなり大きな金額ですね。
かけ放題ダブルにすると毎月1500円節約できそう
通話明細を整理する
各月の通話明細をかけ放題ダブルの内容に当てはめると以下のようになります。
- 1月:上位3件、10分以内の通話22件、10分よりも多い通話0件
- 2月:上位3件、10分以内の通話44件、10分よりも多い通話0件
- 3月:上位3件、10分以内の通話24件、10分よりも多い通話0件
- 4月:上位3件、10分以内の通話17件、10分よりも多い通話0件
- 5月:上位3件、10分以内の通話8件、10分よりも多い通話0件
かけ放題ダブルにすると、10分よりも多い通話は5カ月間で0件になりました。
かけ放題ダブルにした場合の通話料
かけ放題ダブルにした場合の通話料は以下のようになります。
- 1月:月額1300円+超過分0円=1300円
- 2月:月額1300円+超過分0円=1300円
- 3月:月額1300円+超過分0円=1300円
- 4月:月額1300円+超過分0円=1300円
- 5月:月額1300円+超過分0円=1300円
10分よりも多い通話が0件のため超過分は発生しません。通話料は月額料金の1300円だけで済みます。
節約できたであろう金額
実際に支払った金額から、仮にかけ放題ダブルにした場合の通話料を差し引くと、毎月いくら節約できたハズかが分かります。
- 1月:2640円ー1300円=1340円の節約
- 2月:2740円ー1300円=1440円の節約
- 3月:2740円ー1300円=1440円の節約
- 4月:3260円ー1300円=1960円の節約
- 5月:1300円ー1300円=0円の節約
もしもかけ放題ダブルのオプションを付けていたとしたら、毎月だいたい1500円ぐらい節約できたことになります。
節約できたであろう金額を比べると、Aさんの場合はかけ放題ダブルよりも10分かけ放題の方が合っているような気がします。
通話パック30にすると毎月860円節約できそう
通話明細を整理する
各月の通話明細を通話パック30の内容に当てはめると以下のようになります。
- 1月:通話時間58分ー30分無料=28分超過
- 2月:通話時間50分ー30分無料=20分超過
- 3月:通話時間50分ー30分無料=20分超過
- 4月:通話時間1時間2分ー30分無料=32分超過
- 5月:通話時間22分ー30分無料=8分余り
Aさんは毎月1時間ぐらい通話します。ところが通話パック30は毎月合計30分だけしか無料になりません。ということで、Aさんの場合は通話パック30を付けたとしても毎月30分ぐらいの通話料が発生してしまいます。
通話パック30にした場合の通話料
通話パック30にした場合の通話料は以下のようになります。
- 1月:月額880円+超過分1120円=2000円
- 2月:月額880円+超過分800円=1680円
- 3月:月額880円+超過分800円=1680円
- 4月:月額880円+超過分1280円=2160円
- 5月:月額880円+超過分0円=880円
節約できたであろう金額
実際に支払った金額から、仮に通話パック30にした場合の通話料を差し引くと、毎月いくら節約できたハズかが分かります。
- 1月:2640円ー2000円=640円の節約
- 2月:2740円ー1680円=1060円の節約
- 3月:2740円ー1680円=1060円の節約
- 4月:3260円ー2160円=1100円の節約
- 5月:1300円ー880円=420円の節約
もしも通話パック30のオプションを付けていたとしたら、毎月だいたい860円ぐらい節約できたことになります。Aさんの場合、通話パック30では節約効果は低そうです。
結局どれにする?
試算の内容をまとめると以下のようになります。
- 10分かけ放題にすると毎月2000円節約できそう
- かけ放題ダブルにすると毎月1500円節約できそう
- 通話パック30にすると毎月860円節約できそう
今回の相談者であるAさんの場合は、10分かけ放題オプションを付けるのが一番節約できそうです。
仮に過去5カ月間、10分かけ放題を付けていたとしたら、毎月の節約金額2000円×5カ月=1万円も節約できていたことになります。けっこうデカイですよね。
でもこれを実現するには、専用の「0035でんわ」というアプリを使って電話をかける必要があるんですよ。
実はAさんはかなりのご高齢でして。単に電話をかけるだけとは言っても、これから新しいアプリの使い方を覚えるのはちょっとハードルが高そうなんです。どうやって提案しようかなぁ…?
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