ほぼ需要はないと思いますが、記録のため。
データベース古すぎ問題
旧スターサーバーで契約していたプランは「旧ミニバード」。同プランではデータベース「MySQL」のバージョンは「5.7」がMAX。WordPressのサイトヘルスからは「今時はMySQL 8.x以上だろが!」と指摘されるも、自分ではどうすることもできず。
数か月後には旧ミニバードの契約が切れることもあり、サーバーの乗り換えを決意。
有料版から無料版へ
半日ぐらい調べたら、
新スタードメインを契約していれば特典として新スターレンタルサーバーを無料で使える
ことがわかり歓喜。旧スターサーバーの使用状況を確認したら、幸いにも新スターレンタルサーバーの無料の範囲に収まることがわかり、また歓喜。結局、足掛け3日で、旧スターサーバーの有料版から新スターレンタルサーバーの無料版へと引っ越しが完了しました。
| 項目 | 移転元 | 移転先 |
|---|---|---|
| プラン名 | スターサーバーライト (旧ミニバード) | スターレンタルサーバー ドメイン特典サーバー |
| 料金 | 有料 | 無料 |
| サーバーID | A | B |
| 独自ドメイン | C | C |
| ディスク容量 | 518.38MB / 160GB | 230MB / 5GB |
| ドメイン | 1 / 50個 | 1 / 5個 |
| サブドメイン | 0 / 1000個 | 0 / 100個 |
| メールアドレス | 7 / 500個 | 提供なし |
| FTPアカウント | 0 / 2個 | 0 / 5個 |
| MySQL | 1 / 5個 | 1 / 5個 |
| データベース容量 | 166.8MB / 200MB | 30.6MB / 200MB |
| 総ファイル数 | 10,000 / 300,000 | 11,662 / 100,000 |
| PHPバージョン | PHP8.3.21 | PHP8.3.21 |
| MySQLバージョン | MySQL 5.7 | MariaDB 10.5 |
ドメインの契約変更は楽チン
今回のケースでは、独自ドメインの契約は他事業者への移管ではなく、同一事業者間での契約変更でオーケーでした。旧スタードメインの「新契約への移行」からチャチャッとできて楽チン。
サーバーID重複問題
スターサーバーライト(旧ミニバード)とスターレンタルサーバードメイン特典サーバーはいずれもネットオウルが提供。そのため同じサーバーIDは使えません。別のにしました。
メール使えない問題
新サーバー、つまりスターレンタルサーバードメイン特典サーバーにはメールサービスがありません。ProtonやOutlook、Yahoo!メールなども試したんですが、結局「Gmail」を使うことに。
データベースパツパツ問題
データベースは200MBのうち166.8MBを消費済み。圧迫の原因を調べたら「wp_cocoon_accesses」というファイルが80MB近くを占めていることが判明。これ、WordPressテーマ「Cocoon」のアクセス解析用ファイルです。アクセス解析は不要なのですべて削除しました。「phpMyAdmin」の「SQL」で下記のコマンドを叩けば一瞬で削除できます。
TRUNCATE wp_cocoon_accesses
結局、30.6MBまで圧縮できました。これでしばらくはしのげそう。
旧サーバーと新サーバーは別物
そもそも、旧サーバーと新サーバーは完全に別物だそう。どうにかしてWordPressなどのファイルをコピーする必要がありました。
簡単移行ツールは使わない
スターレンタルサーバードメイン特典サーバーは無料なのに「WordPress簡単移行」ツールを使えます。が、安全パイで、手動で移行しました。下記の公式ガイドが分かりやすかったです。
1日目:旧サーバーのデータをダウンロード
今回のサーバー移転に必要なファイルや設定内容を1つずつダウンロードしました。
| 対象 | 方法 |
|---|---|
| WordPressの全データ | FTPアプリ「Air Explorer」のMac版を使い、旧サーバーの「ROOT」フォルダをまるごとMacの「Downloads」フォルダにダウンロード |
| データベース | 旧サーバーの管理画面から「phpMyAdmin」にログインし、ダウンロード |
| php.ini | 旧サーバーの管理画面から「php.ini」の内容を全コピペし、テキストファイルとして保存 |
| Cocoonの設定 | 旧サーバーの「WordPress」>「Cocoon設定」>「バックアップ」>「バックアップファイルの取得」からテキストファイルとして保存 |
| Cocoonの子テーマ | 旧サーバーの「WordPress」>「外観」>「テーマファイルエディター」>「Cocoon Child」>「Style.css」の内容を全コピペし、テキストファイルとして保存 |
| Cocoon情報 | 旧サーバーの「WordPress」>「Cocoon設定」>「テーマ情報」>「環境情報をコピー」し、テキストファイルとして保存 |
| キャンペーンバナーエリア情報 | 旧サーバーの「WordPress」>「外観」>「ウィジェット」で、該当のサイドバーウィジェットの内容をテキストファイルとして保存 |
その他、なくなったら困るバナー画像などをダウンロード。漏れがないか慎重に確認。
疲れたので、1日目はこれで終了。
2日目-1:DNSレコードを全削除
これまで旧スターサーバーのサーバーAと独自ドメインCを紐付けていたんですが、新たに新スターレンタルサーバーのサーバーBと紐付けたい。このような場合、ネットオウルでは事前に独自ドメインCに追加してあるDNSレコードをすべて削除しないと先へ進めないようになっています。
2日目-2:新サーバーと独自ドメインを紐付け
スターレンタルサーバーにログイン>サーバー管理>選択する>サーバーパネルが開いたらメニューのドメイン>ドメイン設定>ドメインを追加>独自ドメインを入力し追加する
設定が反映されるまでしばらく待機。公式案内では最大1時間程度とのことですが、実際は90分ほどかかりました。
2日目-3:ネームサーバーの変更
独自ドメインのネームサーバーが見る先を旧サーバーから新サーバーへ変更します。その後、新サーバーにコンテンツをアップロードする必要があります。つまり、どうしても空白の時間帯が発生するということです。やむなし。
スタードメインにログイン>ネームサーバー設定>当社サービス(スターサーバー、スタードメイン)で利用する>確認
新たなDNSレコードは独自ドメインの設定が正しく完了すると自動的に追加されていました。
2日目-4:その他やったこと
新サーバーのサーバーパネルで下記の設定をしました。
- SSL設定(反映までに約1時間)
- HTTPS転送
- www転送
FTPアプリで独自ドメイン>「public_html」フォルダ内にあった下記のファイルをリネーム。削除はせずに念のためキープ。
- .htaccess→htaccess_old
- default_page.png→default_page_old.png
2日目-5:データベースの作成とインポート
- データベースの新規作成
- wp-config.phpにデータベース情報を入力
- データベースのインポート
2日目-6:新サーバーへデータをアップロード
WordPressのバックアップデータを新サーバーへアップロードしました。ひたすら待ち。
アップロード完了直後はこんな感じ。
満足して2日目は終了。
3日目:新サーバーの動作確認
| 項目 | 結果 | コメント |
|---|---|---|
| WordPressの記事はちゃんと表示される? | OK | ブログを回遊→リンク切れや画像欠落などはなし |
| 「php.ini」(新サーバーの管理画面から) | OK | 新旧の内容を目視で比較→大幅に異なっていたため放置 |
| Cocoonの設定(新サーバーのWordpressから) | OK | 目視確認 |
| Cocoonの子テーマ(外観>テーマファイルエディタ) | OK | 目視確認 |
| Cocoon情報(同上) | OK | 目視確認 |
| キャンペーンバナーエリア情報(同上) | OK | 目視確認 |
パーミッション勝手に変更問題
新サーバーのWordPressで初めてサムネイル画像をアップロードしようとしたら該当フォルダがない的エラーになりまして。
なぜかフォルダのパーミッションが勝手に「700」に変わっていたので「Cyberduck」というFTPアプリで「705」に修正しました。
旧サーバーの解約
このままとくに何も問題がなければ、数か月後、旧サーバーは契約満了のタイミングで解約する予定です。
どうなるかな?



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