Googleからメールが来ました。どうやらGoogleフォトは2021年6月から禁断のアレをやってしまうようです。とうとうその日が来ちゃいましたね…。
なお便宜上、この記事では「写真」について書いていますが「動画」にも同じことが当てはまります。また、Androidスマホ前提で書いてあります。そういう感じでお読み下さい。
2020年5月31日までは天国!
Googleフォトは、保存する写真の画質によって有料か無料かが以下のように決まっています。
- オリジナル画質(=圧縮していない写真):15GBまでは無料。15GBを超えると有料。
- ちょっと悪い画質(=圧縮された写真):どんだけ保存しても無料。
2020年5月31日までは上記のようになります。無料と有料を線引きしている15GBという保存容量について、Googleは「保存容量を使用する」とか「ストレージの一部としてカウントする」などと表現していますが、要するに上記のような意味です。
ちなみにGoogleはオリジナル画質のことを「元の画質」、ちょっと悪い画質のことを「高画質」と呼んでいます。「なるほどうまい表現するなぁ」と感心しますが、もっとハッキリ書いて欲しいものですな。
2021年6月1日からは地獄?
「無料こそ神」と考えている人にとって2021年6月1日からは地獄の日々になるかもしれません。なぜなら、
Googleフォトに保存する写真は画質に関係なく15GBまでは無料、15GBを超えると有料。
このようにルールが変更されるからです。これを改悪と見るかどうかは個人差があるでしょう。ともあれ最大の変更点は、
ちょっと悪い画質(=圧縮された写真)でも15GBを超えると有料になる。
これに尽きるでしょう。これまでは、
ちょっと悪い画質で保存すればどんだけ保存しても無料だからね。迷うぐらいだったら何でもかんでも撮りまくってGoogleフォトに放り込んでおけばいいや。
恥ずかしながらオレもこのように考えてきましたが、これからはこういう考え方や使い方がしづらくなります。今回の変更点はGoogleフォトのヘルプページに詳しく書いてあります。
Pixelシリーズだけは特別扱い!!
ところが今回の変更には例外があるんですよ。Googleブランドで売られている「Pixel」シリーズだけは特別待遇、優遇されているんです!ざっくり言うと、
Pixel 3a〜Pixel 5の機種は、ちょっと悪い画質であれば、Googleフォトにどんだけ写真を保存しても無料。
…なんですよ。期間の定めはありません。Pixel 3a〜Pixel 5なら、これまでも、これからも、ちょっと悪い画質であればずっと無料で保存できます。Pixelユーザにとっては超歓喜、超朗報です。機種ごとの詳細は以下のようになっています。
Pixel 3a、Pixel 3a XL、Pixel 4、Pixel 4 XL、Pixel 4a、Pixel 4a (5G)、Pixel 5
- オリジナル画質:15GBまでは無料。15GBを超えると有料。
- ちょっと悪い画質:どんだけ保存しても無料。
期間の定めはありません。
Pixel 3、Pixel 3 XL
2022年1月31日まで
- オリジナル画質:どんだけ保存しても無料。
- ちょっと悪い画質:どんだけ保存しても無料。
2022年1月31日以降
- オリジナル画質:15GBまでは無料。15GBを超えると有料。
- ちょっと悪い画質:どんだけ保存しても無料。
Pixel 2、Pixel 2 XL
2021年1月16日まで
- オリジナル画質:どんだけ保存しても無料。
- ちょっと悪い画質:どんだけ保存しても無料。
2021年1月16日以降
- オリジナル画質:15GBまでは無料。15GBを超えると有料。
- ちょっと悪い画質:どんだけ保存しても無料。
Pixel、Pixel XL
- オリジナル画質:どんだけ保存しても無料。
- ちょっと悪い高画質:そもそも保存できない。
自分はいつまで無料で使えるか確認する
自分はと言うか、いま使っているGoogleアカウントは後どれぐらいGoogleフォトを無料で使えるんでしょうか? Googleアカウントにログインしてから以下のURLを押して確認してみましょう。
オレの場合、今のペースで行けばこの先4年間は無料で使えそうなことが分かり、安心しました。
無料期間を引き延ばすには?
Googleフォトを無料で使い続けるには具体的に何をすればいいんでしょうか? できそうなことは6つぐらいあります。
- 定期的に断捨離する
- ちょっと悪い画質で保存するよう設定する
- 既存の写真の画質を低くする
- Pixelシリーズを買う
- 新しい無料のストレージ管理ツールを使う(2021年6月公開予定)
- 写真専用のGoogleアカウントを持つ
順番に見ていきましょう。
定期的に断捨離する
そもそも写真がなければ有料も無料もありません。明らかにムダな写真は思い切って削除しましょう。断捨離のタイミングは、例えば年末の大掃除や自分の誕生日にすると忘れにくくなりますよ。
ちょっと悪い画質で保存するよう設定する
これから撮る写真は、ちょっと悪い画質で保存されるように設定しておきましょう。「Googleフォト」アプリの設定をちょっと見直すだけです。設定方法は以下の通りです。
- Androidスマホまたはタブレットで「Googleフォト」アプリを開きます。
- Googleアカウントにログインします。
- 右上にあるアカウントのプロフィール写真またはイニシャルを押します。
- [フォトの設定]>[バックアップと同期]を押します。
- [アップロードサイズ]を押します。
- [高画質]を押します。
こうしておけばGoogleフォトの容量を節約できます。
既存の写真の画質を低くする
「すでにGoogleフォトに保存してある写真がオリジナル画質なんだよね…」と言う場合でも、画質を変更すれば写真のサイズを小さくできます。結果としてGoogleフォトの空き容量を増やせます。
- スマホやパソコンで「photos.google.com/settings」を開きます。
- [容量を解放]を押します。
Pixelシリーズを買う
今回の変更、前述のようにPixelシリーズだけは優遇されます。画質うんぬんをチマチマやるのが面倒臭い人は、この機会に思い切ってPixelシリーズに買い替えちゃうのもアリかもしれませんね。
新しい無料のストレージ管理ツールを使う
2021年6月、Googleの新しい無料のストレージ管理ツールが登場する予定です。このツールを使うとピンボケや暗すぎるといった「残念な写真」を探し出し、手軽に削除できるようです。
写真専用のGoogleアカウントを持つ
使い勝手は悪くなるかもしれませんが、メインのGoogleアカウントとは別のアカウントを新たに作り、Googleフォト専用として活用する手もあります。倫理的にどうかという問題もありますけどね…。
で、どうすんの?
オレは今、Pixel 3aを使っています。そのため、Pixel 3aで撮った写真については心配する必要はありません。
しかし、パソコンというかMacで撮ったスクリーンショットは大問題です。今回の変更にモロに引っかかってしまうからです。iPhoneやiPadからもGoogleフォトに写真を保存することありますしね…。
そもそも、無料かつ容量無制限のサービスが欲しいなんて都合がよすぎるということは重々承知しているんですけどね。うーん。
前述の通りオレの場合、後4年間はどうにか乗り切れそうなので、そのときにまた考えようかな?
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