仮に、8000円で発売されたチケットが、売主と買主との間で1万円で取引された場合の各者の負担金額や、収入、さらにその割合を試算してみた。
チケットキャンプの場合
チケットキャンプは、基本的に「取引額」に対して各種手数料がかかる。今回は1万円な。
売主
- チケット取引金額 1万円
- 取引手数料 864円(=1万円×8.64%)
- 振込手数料 一律380円
- 送料 392円(売主負担で簡易書留の場合)
売主の手元に残る金額 8364円
買主
- チケット取引金額 1万円
- 取引手数料 無料
- 決済システム料 324円
買主の支払い総額 1万324円
事務局
取引手数料 864円
振込手数料 380円
決済システム料 324円
事務局に入る金額 1568円
チケトレの場合
チケトレは、基本的に「チケットに書いてある金額」に対して各種手数料がかかる。今回は8000円な。
売主
- チケット取引金額 1万円
- 取引手数料 800円(=8000円×10%)
- 送金システム手数料 一律380円
- 送料 392円(簡易書留の場合)
売主の手元に残る金額 8428円
買主
- チケット取引金額 1万円
- 取引手数料 800円(=8000円×10%)
- 決済システム手数料 240円(=8000円×3%)
買主の支払い総額 1万1040円
事務局
- 取引手数料 1600円(=売主800円+買主800円)
- 決済システム手数料 620円(=売主380円+買主240円)
事務局に入る金額 2220円
買うときはチケットキャンプの方がおトク
売主、買主、事務局の、チケット取引金額1万円に対する負担や収入の割合は以下のようになる。
チケットキャンプ
- 売主 -16%
- 買主 -3%
- 事務局 +16%
チケトレ
- 売主 -16%
- 買主 -10%
- 事務局 +22%
一番大きく異なるのは「買主」の負担割合だね。
チケットキャンプは3%で、チケトレは10%。実に3倍以上もの開きがある。これは、買主の取引手数料を無料にしてるのが大きい。
つまり今回のように、8000円で発売されたチケットを1万円で買う場合は、チケットキャンプで買う方がおトクってことになる。
ちなみに今回のケースでは、チケットを売る側の負担は、どちらのサイトもほぼ同じだったよ。
チケトレの事務局は、地味に20%以上も儲けてるしw
高額転売対策…本当に大丈夫?
試しに、8000円のチケットがさらに高額な1万2000円で取引された場合も試算してみたけど、結果は1万円で取引された場合とほぼ同じだった。買うときのコストは、チケットキャンプの方が安い。
唯一違うのは、売主の負担割合。
チケットキャンプではなく、チケトレで売った方が2%ぐらいコストを抑えられる。
アレレ?
チケトレって、チケットの高額転売を防ぐのが本来の目的じゃなかったっけ?
となると、より高額でチケットを売った方が、競合サイトよりもコストを抑えられちゃったらまずくね?
チケトレは具体的にいくらぐらいを「高額」と見てるのか? 異様に高額な価格設定ができないようにシステムで対策をしてるのか? 気になるね。
チケトレの正式オープンは明日、2017年6月1日(木)。
どうなるのかな〜?
コメント