人名や住所を扱っていると、一般的な文字とはちょっぴり違う外字や異体字に遭遇することがあります。そうした外字や異体字をMacやWindowsで表示・入力するにはどうするのがベストなんでしょうか?
外字や異体字は自作しない
まずは、外字や異体字を自らの手で作らないで済む方法を考えます。その方が時間=人件費の節約になりますし、メンテナンスがラク=ミスが発生しにくいからです。
どうしても自作するのは、下記の方法で対応できない場合のみにしましょう。
外字や異体字を探す
外字や異体字を探すときは下記のサイトを利用すると、ほぼほぼ見つかります。探すときのコツは、元となる標準的な漢字、よみ、画数など、さまざまなヒントを手がかりにし、粘り強く探してみることです。
- 文字情報基盤検索システム:日本語の人名に強い
- 漢字辞典オンライン:中国語に強い
- グリフウィキ:日本語と中国語を網羅
- 異体字セレクタセレクタ(β):似ている文字を探しやすい
- 漢字倶楽部:構成部品で探せる


外字や異体字をコピペする
お目当ての外字・異体字が見つかったら、WordやExcelなどにコピペしましょう。
文字化けしたらフォント切り替え
もしも文字化けしてしまったらフォントの種類を切り替えてみましょう。
主に中国本土で使われている中国語の簡体字は「Songti SC」のように、フォント名に「SC」が付いているフォントに切り替えるとうまく表示できます。Windows 10の簡体字システムフォントは明朝体の「Microsoft YaHei」、ゴシック体の「Microsoft YaHei UI」です。
フォントを切り替えても文字化けが直らない場合は、外字・異体字フォントインストールし、お目当ての外字・異体字に適用しましょう。
まとめフォントがオススメ
外字・異体字フォントは、1文字ずつインストールする方法と、まとめフォントをインストールする方法がありますが、オススメはまとめフォントをインストールする方法です。
まとめフォントのオススメは「IPAmj明朝フォント」です。窓の杜からダウンロードできます。
1文字ずつのフォントは前述のグリフウィキからダウンロードできます。
いずれのフォントもダウンロードは無料です。
自作は最終手段
それでもうまく表示できないときは、お目当ての外字・異体字を自作するしかありません。職場などで複数のPCに展開する必要がある場合は、毎回かなりの労力がかかります。PCを入れ替える際にも展開作業が必要になるので、外字・異体字の自作はくれぐれも最終手段にした方がいいですよ。
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